『平成十五年元旦 』
新年おめでとうございます
『 道 』 とは一体何なんでしょう。
古来、私たち人類の先祖は道を作り続けてきました。
ユーラシア大陸を横断する有名な シルクロード。 ローマ帝国では地中海周辺から、ヨーロッパの隅々までを巡らせていた 街道網。 バス・コ・ダガマが喜望峰を迂回してインドへと到達した 海の道。 コロンブスが新天地を求めたアメリカ大陸への航路。 更にマゼランによる 世界一周の海路。
実はそればかりではありません。 山林を守るために「獣道」を整備して山道を切り開いたり、自分たちが耕す農耕地へと続く あぜ道 をもあります。私たちの先祖は、それぞれの目的地へと道を伸ばし続けてくださっていたのでした。
それらの『道』を現在の私たちは、当たり前のように歩いているのです。
ところが、その先祖の努力のお陰で出来上がった道で歩みを進めているのにもかかわらず、迷ってしまうことがあります。 その時には、実は 迷い人を正しい方向へと導いてくれる 「道標(みちしるべ)」 があります。 海の道にも 「澪標(みおつくし)」 があります。その「標」自体とそこから発せられる合図を見過ごさないこと。 これは、私たち個々人に与えられた課題の一つなのではないでしょうか。
「道標」があることに気が付かないのでは、先祖が造ってくださった「道」が可哀想です。「道」に対しても思いやりを忘れないようにしたいものです。
さて、どのような経営にも「道標」は必要です。業種によって専門家の特殊能力にお願いするなどは、道に迷ったときの一つの大きな手段でしょう。
ここで考え方を変えてみてはいかがでしょうか。日々お会いしているお客様の表情の中に実は「道標」を見出すことができるのではないかということなのです。
昨年税理士法が改正され「書面添付制度」の意味合いが変わってきました。税金の申告書にお客様から相談を受けた事項やお客様に代わって計算や整理した事項を書いた書面を添付するというものです。税理士がそこに書いたことについては合法的であり、適正な税務申告であることを表明するものです。
税金の世界における「道標」と称して良いものであるとも考えています。なぜなら、お客様から相談を受けていますと、常識を逸脱するものはさしてなく、脱税はやはりいけないものだという意識(この意識との出会いも「道標」でした)が、根底には厳然として動かずに存しているからなのでしょう。お客様と 「 一道標 」 の存在に気付くのでした。
やはり、何気ない日々の出会いの中にも「道標」を発見できました。皆様にも今年新たな「道標」との出会いがあり、目的地への正しい「道」への歩みを進めますよう お祈り申し上げます。
本年もよろしくご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます
平成十五年元旦

