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『経営の特質その四・・・栄枯盛衰の特質 』

『 経営の特質その四・・・栄枯盛衰の特質』

   最後に経営とは、その主体の努力の品質と社会経済の条件変化によって、栄枯盛衰が必然化する人間の営みである。

   そこで、申すまでもありませんが、それは、経営主体、経営者の努力の品質、単に努力だけではなく、努力の品質(quality)が問題なのです。

    さらに、どんな努力をしようとも、社会経済の条件変化を見ていなくてはならない、ということです。

(「会計人の原点」100頁)

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「努力の品質が問題である。」

   真に慧眼というべきでしょう。

   大ヒット商品 であろうとも ライフサイクル はあります。 「今まであんなに売れていたのに、急に売れなくなって在庫の山だ!」  社会条件の変化を見極めることを怠った例には数多く接します。 庫管理を間違えればキャッシュフローを直撃します。

「あんなに努力したのに。あんなに頑張ったのに。」との愚痴は経営革新にはつながりません。

   そもそも「頑張ります。」という言葉はいただけません。シュプレヒコールだけでは駄目で、何をするのかが課題だからです。

   売上目標を楽にクリアーしていた商品の需要が落ちてきたら いろいろ と考えることでしょう。

「その原因は何か?」「社会情勢の変化か?」「誰もが駄目な時代だから、自分が駄目でも仕方がないと考えてはいないか?」

「同じ商品でも年齢層など購買対象を変えるような軌道修正で持ち直すことができるのか否か。」

「営業マンのイージーミスか?ならば、他の営業マンを派遣すれば対応可能か?」

「新商品に切り替えるべきなのか?」「値下げ競争や在庫処分をしても資金繰りは大丈夫か?」「新商品への投資財源は確保できるのか?」

   経営者に求められるのは決断の連続です。

   そして、営業には常に「お金」がついて廻ります。 会計を疎かにしていると失敗します。 日々の記帳は経営者の義務でしょう。 会計帳簿の存在を、税務署への確定申告のためにのみ考えている時代遅れの経営者にはなりたくないものです。

「社長さん。今会社に個人資産をいくら注ぎ込んでいますか?そして、今年はいくらの利益になって還ってきましたか?」

「従業員や外注先は仕事に喜びを味わっていますか?」

   経営とは一つの芸術作品を創りあげる ようなものです。今月は栄枯盛衰の特質があるのだということから考えてみました。「栄」 と 「盛」 を味わいたいものです。しかも 「自利利他」 の裏づけを持って。

          平成14年4月〜5月号に寄せて

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